満足出来ない?無料法律相談会

遺産分割協議で揉めている件につき、どこに相談へ行ったら良いのか分からない方が多いようだ。
それもそのはず、相続税がらみなら税理士(資産税に弱い方はダメ)相談との併用が必要だし、法定相続人間の主張の食い違い(争い)なら司法書士や弁護士などの士業又は直接家裁へ行くか、いずれにしろ先ず論点を明確化しなければならないからだ。(相続税申告が必要な方は先ず控除の検討を先行すべき。)

そこでネットで調査すると皆さん色々様々で把握仕切れないので経験者?のネット回答を見ると↓


「特定の弁護士を知らないのであれば片っ端から無料法律相談所をお勧めします。

数打てばそのうちいけそうな弁護士が見つかります。それまでは我慢強く当たってみてください。

弁護士会の主催する相談所は30分5000円ですが私はお勧めしません。弁護士には本当にいろいろいます。いきなり説教し始めたかと思うとだまってしまい
しばらくしてふと「まだいるの?なにがしたいの?」なんてざらです。

たいてい公共機関の中には弁護士による無料法律相談所があります。そこをとにかくたくさん当たってみてください。」
なんていう答えも。
出会いは重要。それは確か。相性が悪いと見抜くや断るセンセイも多い。

ところが「区役所の無料相談に行ったが全然状況を理解してもらえなかった」とか「説明している間に時間切れになってしまい延長を申し込んでも規定だからと言われて断られた」、「相談中に相談員が携帯電話で別の話を始めてしまいちゃんと聞いてくれなかった」、「二言目には僕は門外漢だから・・・(^^ゞと妙に謙遜されてしまい、あれじゃプロじゃないと怪しく思った」「黙って座っているだけでリードしてくれず、こちらから専門用語でたどたどしく語りかけてもNO!としかしゃべってくれない」、「知恵がない」、「杓子定規の答えなら知っているのに繰り返す」、「椅子にふんぞりかえっている」「担当者名を尋ねても教えてくれないので責任ある回答なのか不安」、「本筋に入る前に時間切れになったので後日再訪したら担当者が代わっていて一からやり直し」、「過払い金の有無にも気がつかずに借金の多額ぶりだけを見てもうこりゃ破産しかないなと突き放されるようにつぶやかれて絶望的になった」、「多重債務問題で相談に行ったらいきなりなんでこんなに借金したんだ!と怒られた」、「借家問題を相談しにいったら借地の方ばかり聞かれた」、「もっと詳しく聞きたきゃ個人事務所へどうぞとばかり勿体を付けられた、誘導かな?」、「肝心な一番聞きたいところへ移ると途端に黙るのは何故?」、「欠陥住宅相談は建築士などの関連士業と連携してやってもらえないか、あちこち個別に行くと混乱して面倒」
などなど必ずしも満足度は高くないようだ。

一方、実際に行ってみると必ずしも満足しないのが士業会主催の無料相談会。
なぜなら担当者にやる気がないから。それは区役所との契約で派遣される担当士業も同様。
そもそも単位会はプロボノ活動推進とかいうキャンペーンを張って社会後見を盾に会員に相談担当を押しつけているのでわずか数千円の交通費程度の手当てで出席しているセンセイは最初からやる気がないのである。会が個人会員の所得を補償してくれるわけでもないので当然かもしれない。

遺産分割協議などの論点が明確な場合はまだよいが、複雑なものや特殊なケースでは六法片手に応えられる能力キャパに加えて余裕も時間もないうえ、
後日個人事務所で受託出来ないよう主催者側責任者から釘をさされているためやる気がないのである。30分じゃ状況把握も十分出来ないし、相談者が正確にしゃべっているとは限らないから下手な事は言えないという警戒心もある。
中には弁護士を既に事実上廃業して別の仕事に就いて無知状態になっているセンセイや宗教に溺れて事務所に出ない司法書士センセイとか認定資格無き司法書士もいるが、その一方でやる気満々だが経験不足により自分の持ちあわせている判例通達などの知識からしか話が出来ない方も含めて正に玉石混交状態なのである。
ある程度の経験が無いと交渉問題においては知恵が出ない。(知識ならネットで得られるけど)
その中から
1・素早く経過や状況を理解
2・分かりやすく解説
3・争点明確化
4・対応を指示
5・別の類似例から提案
出来る方は少ない。

そんなことなら個人事務所で展開している無料相談のほうがまだマシ。無料といいつつおいしい仕事なら受託したいというミエミエの下心が真剣さを物語っているけど意気投合する出会い系サイトだと思えば自宅に帰ってゆっくり委任するかどうか再考すればよいだけの話だから。

日頃から将来の紛争に使えそうな人と付き合っておくか、我慢強く探し廻るか?
予防法は予防注射同様に勃発前からの準備が必要。計画性のないツケヤキバじゃ心労とて已む無し。



モドル