大阪からヒットマンが来るでぇ
ヒットマンとは「殺し屋」の事、必殺仕置き人のこと。
そんな商売があるのか不明だがある定義によると↓
殺し屋（ころしや）とは、殺人を請け負うことで金銭的利益を得る者。
非合法の仕事であり、
『労働省編職業分類表』にはこの類別は存在せず、
日本国内では業種別電話帳（タウンページ等）にもこの職業の掲載はない。
また職務上、処刑に携わる公務員は含まれない。
法治国家において殺し屋を公言することはありえず、
職業として「殺し屋｣なるものが存在するかは不明である。
殺し屋は劇画や小説におけるフィクションの産物でしかないという意見もある。
とあるが、ある日、ある時、ひょうんな事からとある筋からいろいろ聞き出した。
あいつらは一回で得る報酬が高額なため、成功するとしばらくは仕事をしない。しかも無税だから現金を使いたい放題。
プロだから組みから独立した一匹オオカミであるため定期収入はない。
元組員らとは時々遊びを通じて会っているが、全国どこに動いているか数年間お互い知らない。
普段は昼は地方公営競馬などのギャンブルでもしているのではないか、
夜は飲みに行ってるらしい、と現職組員が推測するぐらい得体が知れない。
だから組長が外部から受注してもヒットマンを探すだけで一苦労。あちこちに聞き回らないと出会えない。
経歴については元組員が多いが、定期的に仕事をするわけではないからその実態はよく分からず、実に様々だが、
はるか遠くの獲物を狙う射撃の腕よりターゲットに近づく技術力が高い者が成功率が高い。。
ということは、仲間内からも普段顔を合わせていない者、という条件が必要。
第二の条件は年齢が３５歳以上であること。 若いやつは逮捕された時、尋問拷問に慣れていないから簡単に口を割ってしまい、依頼主に迷惑をかけるから。
第三の条件は子持ち。妻はいるがこれは籍を当然入れていないから一応他人。子持ちのヒットマンは責任感が強いとか。妻子に対しては無論ヒットマンである事は言わない。隠し通す。名刺もない。
第四の条件は借金が総額５０００万円以上。 もうどうにもあちこちに不義理して借りられなくなった奴をヒットマンに仕立て上げるよう追い込む。（＝説得するのも大変）
第五の条件は狙う現場付近にかつて立ち寄った事が無い事。その地域で顔が割れていると、相手に近づけないから地域密着性が無い事が重要。相手が親分の場合、レストランでも喫茶店でもキャバレーでも、大概子分を周辺に２～３人配置して警戒態勢を敷いており、中には人相記憶力抜群の部下が居るので変装していても見つかると、すぐに取り押さえられてしまうから。
第六の条件は緻密な計画性と強い目的意識がある事。普段からライフルは持ち歩けないし、狙撃手として練習場には行けないから受注したらガード下や山中で特訓をする。
短銃で撃てる距離、時間を綿密に図る。
報酬はコロシ５０００万円、半殺し５００万円、とヒトケタ違う。半殺しの場合は依頼人を車に乗せて事前に決めた犯行現場で待機、目の前で実行して確認してもらわねばならない。
数か月して退院したら実行した証拠が掴めないから。コロシの場合は葬儀が行われたり新聞報道されるため立証が明確に出来るため立会要請はしない。
最近はバブル崩壊のためコロシ２０００万円までに下落したとか。
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ブローカーはこのように多数の情報を集めてお客さんの登場を待っている。
しかし、話題はそれるが本当に怖いのはその後のブローカーの動き。
依頼主がどこの誰か分かると、後日、金をむしゃりにくる。いわく「あんときの殺人依頼の話を警察にばらしたらあんたも監獄行きだよ」と。
強い信頼感と責任感と実行、その実証、とここまでは仕事人なのだが、いざとなれば突然裏切る身のか変わし、それがヤクザの本質だからそれが怖い。
以下の話は他のブログから一部拝借してコメントを付ける
①手付金制度 １００～５００万。逮捕されると不義理になるがそれだけはしたくないという関係者への支払いに充てる。実行前の緊張感をほぐすためキャバレーでぱーっと使う事もある。
②成功報酬 お目付役が犯行を確認、新聞報道などで仕事の成功が確認されると数日後に金を取りにあらかじめ決まった場所に現れる。そこでブローカーが現金を見てよだれを垂らし、少し分けてくれとねだる事もあるが、楽に決まった時はおすそ分けとして配るが二度と来ないと決めた場所なら後ろから自分が撃たれないように気遣いながら素早く立ち去る。ヒットマンだけにお金のやりとりも素早くやらねばならない。
③単独犯かどうか 半殺しは数人で組まないと出来ないがヒットマンは独りでやる。銀行強盗に伴う強奪金については現金をアジトに持ち帰り、机の上に山のように積んでからあらかじめ決めた割合の束を自分の取り分だけ小山にして手元に引き寄せて分ける。これを山分けという。その後は各自勝手に逃走するのだが、多目に取ろうとする貧しくがめつい奴もいて、そこでまた争いが発生すると、他で逮捕された時に自白してしまう可能性がある。それでは面倒。ドジな奴と組むと後日不安を抱えたり金を無心されたりするので怖い。
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不動産で大きく手を広げる時に必ずひっかかるのが開発行為。役所から半径５００メートルの全住民から同意書を取ってこいなどと無理難題を突き付けられ、頑固な地権者の意味無き抵抗すなわちごり押しに遭う。膨らむ借金、オーバーする地上げ予算、日に日に増す金利と返済期限などで頭が真っ白で夜も眠れぬ不眠症、顔が青ざめ元気無し状態の社長。
そこまで追い詰められた開発業者の社長は思わず飲み屋で知り合った白髪交じりの見るからに高級紳士服に身を包んだ物腰丁寧かつ立派な紳士に出会った。後日地元の組長だったと判明したが実に易しく相談に乗ってくれた。しかし仕事は進まず。
なぜなら民間人に強制的に土地を売り渡す法的な義務やアパートを退去引き渡しする義務は一切ないから、最後に地上げの対象となった方は大儲けするので周囲と歩調を合わせるフリをしながら最後まで一段の金額アップ提示を狙ってゴネル、ごねまくる。
それでいっそのこと、窮鼠と化した社長は行き場を失って、えい、ヤッチマエとなる。
上野原の段々畑みたいなゴルフ場で友人らと廻っていた時、オナーがアドレスに入ったら急にキャディが駆け寄ってきて「少々お待ち下さい、折り返し下の段（次のホール）でプレーしているお客様が向かってきますので通り過ぎるまで」と血相を変えて言う。オナープレイヤーは「え、あんな遠くまでスライスしねーよ、俺の球は」と言い返して再びアドレスに入ろうとしたがキャディは身体を張って制止してこういった。「あの方は当ゴルフ場のオーナー様でして、今日は前のふた組をキャンセルさせてゆったり廻っているんです、あそこへ万が一でも打ち込んでしまったら私、支配人から怒られて、クビになってしまいます。」
名前はなんだ、そいつは、おれは客だぜ、プレー費を払っている、打ち込んだら謝りに行くから大丈夫だよ、と答えたがキャディは「あの人の名前はコー○○産業のコ○ニさんなんです」
と震えている。
あそーか、大阪からヒットマンが来るでぇ、と脅かして恐喝で逮捕されたあいつか、新聞一面トップだったなぁ、と一同納得。笑顔はない。(ーー゛)
でもそいつは構わず思い切り打ってしまった。
そしたらナイスショットのロングドライブで、一同そのままプレーを続けた。
おわり。