夫婦別姓
自民党政権時代にも長老の妨害がなければ別姓制度は実現した可能性があるけど、超党派女性議員連盟でもついにできなかった。
少子化時代、女性の実家の姓を残したい要望は親にもあるし、女性の社会進出が増加しているので取引先も結婚により改姓はややこしさを増すばかり。
早く実現することが社会的意識変化に繋がると考え、１０年ぐらい前の都議選に際し、司法書士会世田谷支部の意見として民主党候補者に別姓制度実現を公約するよう求めたところ、３日目にこれを是とする回答を得たことがある。ところがその後、その議員が仄聞したところによると、共産党が最初に提案したから自民党としては絶対つぶす方針なのだ、そうだ。
党利党略で改姓案を妨げたという事実があるならば言語道断としか言いようがない。
夫婦が同姓でなくとも韓国や中国では混乱していないと思うのだが、高度情報化時代にこれほど長引く理由があるのだろうか。
しかし何故ミドルネーム案は無いのだろうか？名前の中に姓名を混ぜてしまう方法。
仮に
田中幸子と
齋藤和夫が
婚姻届を出し、夫の姓を選択した場合、
妻は齋藤姓を名乗りつつ、名前を幸子から田中幸子に変更するような簡易な名前変更制度を設けて田中部分をミドルネームと扱う。
以後は齋藤田中幸子となり、一般的には姓を省略、印鑑証明書や住民票で裏付け証明を必要とする法律や契約文書などの正式な届けの際にはちゃんと６文字書けば混同誤認もないだろう。
不幸にも離婚する際は頭の二文字をとれば復氏しても違和感はないはず。
永年使い慣れた姓を全くはずすことは心外だろうから、選択ではなく、両立併用型の案も提起されてよさそうに思うのだが。
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夫婦別姓の民法改正案
法務省は１９日の同省政策会議で、今国会に提出予定の選択的夫婦別姓制度の導入を柱とする民法改正案の概要を提示した。
別姓を選んだ夫婦の間に複数の子が生まれた場合、子の姓は夫婦どちらかの姓に統一することなどが盛り込まれている。
同省は３月に改正案を閣議決定したい考えだ。
同制度は、夫婦が同姓か別姓かを選択できるようにするものだ。
民主党は野党時代、同制度を盛り込んだ民法改正案を何度も国会に提出。
この時は、別姓の夫婦の子の姓は、兄弟姉妹で姓が異なることを認めていた。
しかし、法制審議会（法相の諮問機関）は、同制度導入を１９９６年に答申した際、兄弟姉妹の姓は統一すべきだとの見解を示しており、今回は法制審の答申を尊重することにした。
改正案にはこのほか、
１〉別姓選択後の同姓への変更は認めない
２〉女性が結婚できる年齢を現行の１６歳から１８歳に引き上げる
３〉法律上の夫婦の子である「嫡出子」と、婚姻届を出していない男女の子である「非嫡出子」の法定相続分を同等にする
４〉女性の再婚禁止期間を現行の離婚後６か月から１００日に短縮
する――ことなどが盛り込まれた。
夫婦別姓制度の導入について、鳩山首相は１６日、「基本的に賛成」と述べたが、亀井金融相が反対するなど慎重意見も多く、政府・与党内で調整が続いている。
（2010年2月19日22時51分 読売新聞）
～民法改正案概要のポイント～
① 夫婦は婚姻時に同姓か別姓かを決定。
② 決定後は同姓から別姓、別姓から同姓への転換は不可。
③ 別姓夫婦の子どもの姓は夫婦いずれかに統一。
④ 改正法施行前の夫婦は施行後１年以内は別姓に変更できるが、子どもの姓はそのまま。
⑤ 婚外子への相続を嫡出子の２分の１とした現行規定を撤廃して同一化。
⑥ 現行６カ月の女性の再婚禁止期間を１００日に短縮。
⑦ 女性が結婚できる年齢を「１６歳以上」から「１８歳以上」に引き上げ。
⑧ 裁判上の離婚原因に「婚姻の本旨に反する５年以上の継続別居」を追加。
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引用終わり
序に五年以上の継続別居が俎上に上るらしい。
離婚は幸福への一里塚。
放ちてみて満ちたり。
放ちてみて失いたり。
一つを得れば一つを失う、
との例えの如く、
どっちに転んでも幸福の総量は変化しないし、５年も継続的に別居していれば社会への強い意思は十分認定できるから夫婦が相互に監視するという心的束縛から解放して早く幸せにしてあげた方がよい。（慰謝料とか婚姻費用、財産分与などの補償的手当ての話は別）
ところで安楽死法案はどうなったのかな？
オランダ、ベルギー、フランスなどの家族法も研究されて成果が出ているのだが。
とある高齢者のご婦人は「残された子供らに負担をかけたくない、延命治療はお断りする」としたためた公正証書遺言をしたため、貸し金庫に入れて厳重に保管していた。
後日死去した。
４９日のお祭りも過ぎた頃、相続人全員の印鑑証明書を添付して銀行へ行き、貸し金庫を開けて遺言書を見たところ、安楽死の旨も記載されていてびっくり。
家族はそれを知らず、担当医師に対し「命は尊い、死ぬのは神の導きだから例えチューブ人間になってもできる限りの延命治療を行って欲しい、手術代ならいくらでも負担する用意がある」、と言い続けていたのでした。・・・・(;_;)ｳﾙｳﾙ
