09夏の暑い戦いが終わり霞が関改革に失敗した自民党は下野することになった。
事前調査に基づく報道各社の予想どおり、民主圧勝。
大きな流れが変わる日が来た。
話は替わり動物と川の関係について。
恒例なのだが五年も入院している父親を見舞うため、毎週日曜日は小田急線の柿生駅に降りる。
入院前からボケが進行、とっくに私のことは理解できない父親だが何かと心配、落ち着かないから。
それに病院関係者の方々へのお礼も言いたいからだ。
私をはじめ、家族一同は年中暇している母親を除くと仕事の関係で、週に一回しか見舞いに行けない。
認知症の彼はマスクをつけて突然やってくる私の存在が？？？
医師だと思い込んでいるフシがある。
いや、家族の名前も顔も分からないぐらいだから医師に治療してもらっていることすら理解できていないのであろう。
ただ、一日中寝て食って排便しているだけの生活。
政治や景気や家族への責任などどうでもよくて、エアコン完備の三食昼寝付き、何の憂いもなく、実に幸せに暮らしている方ですなぁ、と思うばかり。(-_-)zzz
この状態こそ晩年の一休禅師並みの境地かもしれない。
病院へ行く途中、麻生川に棲んでいる元気な鯉に少しこの父親の幸せを分けてあげたいと前々から思っていた。
駅前のファミマで食パンを買い込み、歩きながらチビチビつまみつつ鯉の生息する麻生川へ向かう。
そこで食パンを投げ込んでやったら勢いよく遠くの方からも鯉が泳いで橋の付近へやってくる。
先を争いながらパンに食らいつく元気な姿は感動的。
人間だって職がないとゲンナリして食が進まない。
鯉の食欲は旺盛なのでその元気を少し父親にも分けてもらいたいが、そうはいかないのが自然の理。
想いや思いを重ねつつ、パンを千切って川へ投げ込む。
そしたら、パンを嗅ぎつけた鳩がすぐさま麻生川の橋に数羽ばかり飛来してきた。彼らも近くの山に棲んでいるのだが、満足なく、きっとおなかがすいているのだろう。
私の周りにまつわりつく。
それを見て
おすそ分けとばかり鳩にもパンをちぎって差し上げた。
これまた勢いよく食べる。先を争うようにして食べる。
食欲旺盛は元気のしるし。
いつも通りがかるたびに思うのは汚い川で元気に泳ぐ鯉の存在だったのだが、どっこいドバトもそれなりに山で生活しなきゃならないので餌に飢えていたようだ。
鯉と鳩は私を巡って、いや、食パンを巡って利害が対立するが、両者ともあいにくパンを手に入れるためのお金を持ってないから私の配分に従ってもらう。
それで勘弁してくれ、見舞いに来ることが主たる目的なのだから・・・
パンを投げながら何かを鯉鳩や自然環境からもらっているような気分になるのは不思議。
幸福は分かち合うと二倍になり、不幸は誰かが聞いてくれると半分になるものらしいから。
見舞いを終えて夜、帰宅。
衆議院議員選挙速報に見入る。
最後の一人が決定するであろう明け方までの予定。
TV報道で、民主圧勝の予想通りの展開になるにつけ、麻生と鳩の関係が明白になったような気がした。(^o^)
