三菱ＵＦＪ証券の顧客約148万人分の個人情報が不正に流出した問題で、警視庁ハイテク犯罪対策総合センターは25日、元同社システム部部長代理、久保英明容疑者（44）＝懲戒解雇＝を不正アクセス禁止法違反と窃盗の疑いで逮捕した。警視庁などによると、約４万９千人分の個人情報が名簿業者３社に売却され、情報は95社に転売されるなどしたという。警視庁によると、久保容疑者は「間違いありません」と容疑を認めているという。
逮捕容疑は今年１月26日から２月４日にかけて、同僚のＩＤとパスワードを使って顧客データベースに計３回不正アクセスし、約148万人分の氏名や住所、年収区分などの個人情報をＣＤに記録し、無断でＣＤを自宅に持ち帰った疑い。
警視庁によると、久保容疑者はこのうち昨年10月以降に口座を開設した新規顧客約４万９千人分を名簿業者３社に自宅のパソコンからメールで送信し、業者側から約32万８千円を受け取ったという。 (09:42)