大殺界か？
以下の事例。
一つ一つの事ならば、大した問題ではない。
しかし、一挙に押し寄せるとたちまち困難となる。
「一挙に」という言葉を時間概念として捉えることができる方は大丈夫なのだが。
１．「肉体編」
夜中、二時半頃、背中あたりに激痛。
筋肉痛じゃない、内部から痛い。息ができないぐらい。
ベッドの上で転げまわり、体位を変えのたうちまわる。時々痛みが消えるがまた激痛。
七転八倒とはこのことだ。
枕を背中に押し当てても逆立ちしてもうつ伏せになってもとにかく痛みが続く。
いよいよ覚悟をきめた。
明け方、救急車を呼ぶ。生まれて初めての乗車。痛いのに、そして、早朝なのに、信号で減速して左右確認する慎重な運転手に、「大丈夫だよ、早く行けよ、こっちは痛いんだから」と脂汗を流し、呼吸困難、ぜいぜいはぁはぁ・・(ToT)ｴｰﾝ 状態でうったえるも無視。安全運行。
やがて到着。早朝六時頃。
病院の救急入口から背中をまるめて息も絶え絶えに入り、看護師の誘導でよろよろ辿り着いた寝台に横たわり、医師の機械分析を待つ間に痛みが取れてしまい、いつしか眠りこけてしまった。
やがて順番が来たのか、医師が眠そうな目をこすりながらやってきた。エコー診断後にレントゲンを撮ります、と言う。是非そうねがいたい。とにかく痛い、（はずなんだから）。
しかし、眠れるということは激痛が消えているということ。エコーをかけても見つからず、レントゲン撮影は中止。どこにも見つからず原因不明。
尿管結石なのか？と疑うも、治療もせずにピタリと痛みが消え、石もみつからないのは実に不思議。
その後紹介された泌尿器科（こんな診療科目は誰が受診するのだろうといつも不思議に思っていた診療所）へ行き、尿検査するも異常なし。
一体あれはなんだったのか？春の悪夢。
２．「経営編」
２０年前建てた賃貸アパートの住人から連絡が入り、階段がフカフカしているとのこと。早速視察してみると廊下の根太の部分が腐ってﾎﾞｺﾎﾞｺになっているではないか。階段ごと総取り換えする必要があるらしい。その見積額５００万円。
そんな金、貧乏大家に貯えがあるはずもなく、驚嘆、パニック、狼狽。(＠_＠;)
なんで今頃、フカフカ事件が発覚するのか？20年という永い期間に亘り雨水が浸透してしまった結果なのだが、景気の良い時だったらよかったのに、とつくづく思う。実にタイミングが悪い。それを「時期」と捉えるべきか。
３・「経営編２」
３０年、勤務してくれた営業部長が脳梗塞で突然入院。客の中には社長よりその部長のファンが多いぐらいで、いわば会社の顔だった。突然彼を失うのは不動産不況時代
の昨今、とても痛手。
一方、昨年、２０年勤務してくれた課長が独立するため辞めていった。更に経理を一手に引き受けてバリバリ仕事してくれた女性係長も結婚退職。
一気に人事異動問題を抱えるはめに。
なんでバラバラに辞めてくれないんだ！ と、嘆くも新しい人選に苦しむ時期に入ってしまった。
４・「経営編３」
１０年前に買ったマンションにペンキでいたずら書き被害を受け、警察に被害届を出すも全然動かず。住居侵入だ、と訴えても取り合ってくれない。なんでこんな時期に侵入され、落書き攻撃を受けるのか、不明。
５．「恋人編」
職場で彼女とうまくいきそうになった。(^o^)
もっとモテようと考え、ローンで大型バイクを買ってドライブに誘ってみたら「アタシ、車酔いするからいやなの」とフラレてしまった。
せっかく彼女いない歴５年から抜け出せるかと期待していたので呆然としてバイクを運転していたら、事故。
調書作成や被害者への弁済などで勤務中たびたび離席を余議なくされていたところ、会社側から職務怠慢を理由に突然解雇されて失職。
金も女も仕事も、一気に失う始末。
６・「新築編」
まじめに働き続けて１５年。その甲斐あって、この不況にもめげず頑張って、焼き肉店を開業。深夜まで働き、おいしくて値段も手ごろという好評のお店に仕立て上げた。
そこで妻と相談して５０００万円のローンを組んで土地を買い、有名工務店に建築依頼したところ、土台ができた時点でその工務店が民事再生法適用申し立て、で、工事ストップ。
法的対応で頭を痛めていたら脳出血で倒れた。
店主なき評判の店は、調理場からフロアーまで取り仕切る者がおらず、ぎくしゃくして売上げは右肩下がりのピンチ到来。
入院しつつやきもきしているだけしか善後策も立てられなくなってしまった。
まるで三角波で突然沈没する船のようだ。
永い人生、ふつうに生きているつもりでも、不幸が重なる時期がある、そうゆう事例は多々見受けられる。
では、なぜ、重なるのか？ひとつずつ訪れるデビル相手なら、各個撃破も可能なのに、一気に押し寄せられれば対応能力の限界を超えてしまう。
小学校時代を思い出してみれば簡単に分析だけはできる。
まるで国語と算数と英語と物理の授業を4人の教師から同時に聞いているようなもの。
これでは対応がお手上げになってしまう。→黒字なのにノイローゼ。
しかし
大殺界の理論で整理している方は、平然と言ってのけた。
今は、そんな時期なんですよ、と。
普段からの備えがある方は、困り顔をしながらも、ひとつひとつバラバラに困難な問題を紐解いて、時間と労力をかけて、解決していく。
普段から危機管理が出来ていないで、イケイケドンドンタイプ、おっとりタイプは困惑→パニック→被害拡大。
ピンチ到来に対し、慌てて分析を始めるような方は、オカルト産業の餌食。