勲章をもらわない人生も又楽しくあるべき
今日の格言

行為自体に面白さを見出すことは必ずできるわけです。目的を達成しようという“ためにする”だと、目的が達成できなかったらだめだってことになりますよね？100万円貯めるために働いて50万円しか貯まらなかったら、失敗でしょ？でも働くこと自体が面白ければ、50万円貯まれば成功ですよ。そういう意味で、僕は失敗したと思うことはない。【京極夏彦/作家】

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この世の中に存在するあらゆる分野の出来事を数値化して比較することにより上下の関係に位置づけることが好きな人種が多い。
組織が好きな人生においては、階層をもうけ、勲章に段階を付し、修行僧に僧階を設けることを是とする。
人間不信の方はお金の残高で安堵を得ようとする。
段位の低いものは劣等という位置づけになるが、更に自分より劣等な下位にある人を見ることにより安堵する。
仕事でも出世でも預金残高でも・・・考えて、比較して、その後に気持ちよく安心する。

犬に勲章が必要だろうか。
犬の社会における勲章は何だろうか？
社会的に褒めてもらうことは嬉しいだろうが、必要不可欠なものではないはず。
ただ、
生きているという事実だけでよい。

一億円蓄財したから成功した、とか、社長になったのでよかったとか、そんな社会的基準による結果は求めない。
勿論それが出てくればもっとよいのだろうし、それについて喜びたい人は喜ぶべきであって照れたり躊躇する必要はないのだが。

結果至上主義者は、結実するまで苦しい人生を送らねばならなくなる。
その間に時間は過ぎ、老いて行く。

登山に例えた場合、
登頂に成功すれば途中の苦しみの倍ぐらい楽しみや思い出が増加するだろう。
しかし、登山中にも時間は過ぎていく。
苦しい行程の中にも楽しみを得ることができれば、苦しみなど感じなくなる。

過程も又、人生を楽しむ時間の過ごし方の一部なのである。

ただ、生きながらえているだけのボンクラ人生のように見える人であっても、神は平等に見守っていてくれる。


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